非常にややこしそうなトピックですが、実際のところ、やはり一筋縄ではいきません。どうして表題のようなアプローチをする必要があるのかというと、より、おしゃれっぽい、コード感のある、素敵な(?)音使いをしていくためというのが主な目的です。
また、こうゆう練習を重ねると、コード感やメロディ感が育つとされています。実際、ペンタやスケール一発に比べると、色彩感が豊かに思えます。
実践例1
- Dmajor
- DM7 - B7 - Em7 - A7 - DM7
いわゆる、イチロクニーゴーの進行です。この場合はⅥ7の対応が、まずは悩みどころだと思います。ここでは、BHmp5↓を使用しました。
Hmp5↓はHarmonic minor scale perfect 5th belowの略です。harmonic minorを第五音から始めたスケールです。主にⅤ7やⅥ7に使用されます。
次のEm7(Ⅱm7)にはEドリアンを使用しました。A7(Ⅴ7)では、またHmp5↓を使いました。この小節の冒頭ではコードトーンでのアプローチをしています。最後のDM7の5thに解決する為に、半音下からアプローチしていることにも注目してみましょう。
少し脱線ですが、ウォーキングベース風のバッキングの譜面も書きました。シンコペーションや半音での動き感が特徴的です。インターバルも分析してみましょう。
別ウィンドウで開く実践例2
- Dmajor
- DM7 - Ddim7 - Em7 - A7(♭13) - DM7
もう一つ、譜例を見てみましょう。特にDdim7とA7(♭13)が曲者だと思います。Ddim7はDディミニッシュスケールで対応しました。フレーズの冒頭がアルペジオになっている所。
また、次のEm7の5thへ繋がっていくようになっている所に注目してみましょう。A7(♭13)ではAアルタードスケールを使いました。こちらもDM7のMajor3rdにシンコペーションで解決をしている事に注目してみて下さい。
アルタードはメジャーやマイナースケールに比べ、扱いづらいスケールなので、なるべく、フレーズっぽくなるように、コード感が出るようになどの工夫をして使ってみましょう。