ここでは、曲のキーを判別する方法を紹介します。基本的には、五線譜から判断するか、ダイアトニックコードやスケールから推測するかの2通りがあります。
五線譜から判断する
ますは一番オーソドックスな五線譜の#、♭の数で判別する方法です。譜面のように、ト音記号の右横には♯、♭がついていることがよくあります。
別ウィンドウで開く例えば、シに♭がついていたら、曲中を通して、ずっとシは♭だという意味です。ただ、ナチュラルなどが曲中で付いた場合は、一時的にその変化に応じなければなりません。
また、#も♭も付いていない場合は、key=Cになります。譜面はメジャーkeyで考えていますが、マイナーkeyの場合は短三度下、平行調の関係を使って考えましょう。
平行調の関係
メジャーキー | マイナーキー |
---|---|
C | Am |
G | Em |
D | Bm |
A | F#m |
E | C#m |
B | G#m |
F# | D#m |
C# | A#m |
F | Dm |
B♭ | Gm |
E♭ | Cm |
A♭ | Fm |
D♭ | B♭m |
G♭ | E♭m |
C♭ | A♭m |
ダイアトニックコードやスケールから推測する
もう一つの方法はコード進行、メロディやアレンジをギターでさらって、キーを推理する方法です。ただ、この為には、ダイアトニックコードとスケールをよく指板上で把握している必要があります。
曲のコード進行、メロディをさらう→覚えているダイアトニックコード、スケールのポジションと合う→キーを推定という方法です。定番の循環コードを覚えるのも、有効です。
練習問題
- D - F#m7 - Bm - B7 - Em7 - A7 - A7(♭13) - D
この音源のキーは何でしょうか?コード、リードのメロディ、ドミナント7thはどれか、などが着目のポイントです。
最後にもう一つ、曲の始めと終わりは大体その曲のキーコードを使用していることが多いので、これも参考にしてください。曲のキーは一番安定感のあるコードなので必然的に始めと終わりに使われることが多いのです。
さて、練習問題の答えは、
Ⅰ - Ⅲm - Ⅵm - Ⅵ7 - Ⅱm7 - Ⅴ7 - Ⅴ7(♭13) - Ⅰ
でkeyはDmajorです。Ⅵ7がセカンダリードミナント、♭13は少し凝った、ジャズ寄りのテンションの加え方です。