ここでは、実際に曲中でどのスケールを使ったら良いのかという事を取り上げます。まずは、非常にストレートですが、キーに対するスケールを選択します。
例えばkey=CmajorならCメジャースケールを使います。key=AminorならAマイナースケールを使いましょう。これが、大枠のスケールです。しかし、これだけでメロディ、ソロを作るとダイアトニックコード以外のコードが出てきたときに、処理の問題が起こります。
ダイアトニック外のコードの対処法
例えば、key=Cの場合、
C(ドミソ)-F(ファラド)-G(ソシレ)-C(ドミソ)
このコード進行には不足なく対応できますが、
C(ドミソ)-C7(ドミソシ♭)-F-G-C
こうなってくると、C7の箇所ではシではなく一時的にシ♭を使わなくてはいけません。ドレミファソラシ♭という音を使う訳です。これはCミクソリディアモードというモードになります。
こうゆうことは、理論書、教則本などで学びながら、実際に使って習得するのが有効だと思います。おすすめは、
- スケールを覚える
- フレーズ集を研究する(インターバルを書き込む)
- どのようにスケールを処理しているのかを把握する
- DAWやMTRなどで、伴奏を録音し、その上に研究した成果を実際に織り込んだフレーズを作り録音する
これは、僕が創始した訳ではなく、矢堀孝一さんという べらぼうなジャズギタリストの勧める方法を応用したものです。矢堀先生は「はめ込み合成」と呼んでいます。
これを繰り返すことで、有効なスケールの処理が少しずつ身に付きます。例え一つのポジションでも、フレーズ集のように処理できるようになったら、エフェクターを一つ買ったぐらい喜びましょう。自分を褒めましょう。好きなお菓子を食べましょう。そうして続けましょう(笑)
実際的なスケール選択の例
話はスケールの選択でした。実際的な例を見ていきたいと思います。
スケールの選択例1
- E
- A - E - A - A B - C#m - F#m - F#7 - B7sus4 B7 - E
ほぼ、Eメジャースケールでいけますが、F#7はダイアトニック外のⅡ7になるのでここではF#ミクソリディアで対応しています。ダイアトニックコードについては、ダイアトニックコードの基礎知識とコード一覧を見てみてください。
スケールの選択例2
- Dm
- Dm - A7 - Dm - G7 A7 - Dm
- Ⅰm - Ⅴ7 - Ⅰm - Ⅳ7 - Ⅴ7 - Ⅰm
ここでは、三種類のマイナースケールを使っています。特にⅣ7ではDメロディックマイナーを使っています。Ⅰmはナチュラルマイナー、Ⅴ7ではハーモニックマイナーです。
まずは、教則本や理論書などを広げて、コーヒーでも飲みながら、じっくり時間をかけて録音するのが挫折しないコツです。いや、挫折も良いのです。辞めなかったら、良い音楽は作れるようになります。少しでも出来たら、前進です。前向きに行きましょう!