カッティング奏法とは、ブラッシングや休符を織り交ぜながらリズミカルに音を刻んでいく弾き方です。心地よいカッティングを演奏するにはリズム感が必要不可欠ですので、ぜひリズムマシーンを使いながら練習してみてください。
カッティングのやり方とポイント
ブラッシング音の出し方
譜面上で×印で表されるブラッシングは、左手の指を若干浮かし弦に触れている状態でストロークすることで出すことができます。はじめは力加減が難しいかもしれませんが、何度も練習しているうちに感覚がつかめるようになります。
基本的なストロークフォーム
ひじを支点に振るのですが、手首はぶらぶらなるくらい力を抜きます。手首に力が入ると、弦にピックがひっかかり、スムーズなストロークができなくなります。
カッティングでは、勢い良く右手を振りぬくことが重要なポイントになります。勢いがないと歯切れの悪いカッティングになってしまうので注意しましょう。
ストロークに関してはサンプル音源で学ぶ、ストロークのパターンとリズムでより詳しく説明しています。
簡単な練習法
カッティングでよく使われるE9のコードでの練習法です。それぞれブラッシングの位置がずれているため、コードを押さえた左手の力の入れ加減を変化させることで弾くことができます。
別ウィンドウで開く一定のリズムで刻み続けるためには右手のリズム感も必要です。どのタイミングでもブラッシングを織り交ぜて弾くことができるよう、何度も練習しカッティングでのリズム感を身に付けましょう。
実践パターン
最後に、実際の曲にも応用することができるようコード進行のある音源を使っての練習です。コード自体に珍しいものはありませんが、カッティングでよく使われる1~4弦あたりを中心にして弾いています。
リズムに乗るためには休符のときにも腕を振る空ピッキングが重要です。譜面の一番下の矢印に合わせて常に腕を振りながら練習しましょう。
なお、譜面に足りない情報は耳で補ってください。
別ウィンドウで開く二小節目のF9は一小節目に食って入っているため一小節目最後のダウンストロークの部分からコードチェンジしています。四小節目のG9も同じです。
また、同じく二小節目のF9のコード表記のカッコ内は9thコードでよく使われる音で小指で押さえます。今回の音源ではタイミングの表記はしていませんが、耳コピで聴き取れると思いますのでやってみてください。
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