いくつか定番のコード進行を紹介したいと思います。また、それをダイアトニックの視点やコードの機能から見ていきたいと思います。ややこしいのが苦手な方は、まずはコードとkeyだけさらっても大丈夫です。
ポップスなどで多用されるカノン進行
- Dmajor
- D - A - Bm - F#m - G - D - G - A
カノン進行といわれるものです。パッヘルベルの「カノン」を基に考えられた進行です。非常に人気が高く、ポップスなどで多用されています。ダイアトニック的には
Ⅰ-Ⅴ-Ⅵm-Ⅲm-Ⅳ-Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ
機能的には
Tonic-Dominant-Tonic-Tonic-Subdominant-Tonic-Subdominant-Dominant
です。非常に整った、欠点のない感じがしますね。美人で、男ならばイケメンで、性格の良い奴といった感じですね。
数多くのヒット曲で多用されるコード進行
- Cmajor
- F - G - Em - Am
これもかなり王道な進行です。数多くのヒット曲で多用されています。ダイアトニック的には
Ⅳ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵm
機能的には
S-D-D-T
です。進行を聴くだけでもグッときてしまいますね。あまりに多用されすぎて、安直に使うのが、少しタブー(?)のようになっている雰囲気もありますが、勉強の段階ではどんどん使っていきましょう。
いざ、作品で使う場合は細かいバリエーションをつけるなど、色々と工夫を施した方が良いかと思います。カノンもそうですが、使われすぎて少しハードルが上がっている節があります。
使いやすい循環コード
- Gmajor
- C - G - D - Em
これは、Ⅳ-Ⅰ-Ⅴ-Ⅵmで機能的にはS-T-D-Tになります。使いやすい循環コードですね。こういった、循環コードを繰り返し弾きながら、メロディを鼻歌でのせてしまえば、もう作曲なのです。
アドリブの練習に効果的なコード進行
- Emajor
- E△7 - C#7 - F#m7 - A7
俗に「イチロクニーゴー」と呼ばれるコード進行です。Ⅰ△7-Ⅵ7-Ⅱm7-Ⅴ7でⅥ7はセカンダリードミナントになっています。ジャズなどの(それに限らず)アドリブの練習に効果的なコード進行です。