ひとつのコードが長く続く時に、その単調さを避けるために、いくつかのお決まりのパターンを用いて色彩感を与える手法があります。これをクリシェと呼びます。早速いくつかのパターンを見てみましょう。
クリシェのパターン
別ウィンドウで開くオーギュメントを用いたクリシェの例
まずはオーギュメントを用いたクリシェです。
ソ(perfect5th) → ソ#(#5th) → ラ(Major6th) → ソ#(#5th)と1弦の音が動いています。
マイナーのクリシェの例
次にマイナーのクリシェです。4弦のベースラインが半音ずつ下っていきます。ラ(Root) → ソ#(Major7th) → ソ(minor7th) → ファ#(Major6th)です。Led Zeppelinの「天国への階段」でも使われているパターンです。
あとはトップノートが5th → △7th → 6th → △7thと動いているものです。では、これらを実際に使ってみましょう!
クリシェの実践
オーギュメントを用いたクリシェ
- B♭major
- B♭ - B♭aug - B♭6 - B♭aug - B♭
オーギュメントのクリシェを使いました。
このパターンはアレンジで重宝しそうですね。
マイナーのクリシェ
- Aminor
- Am - Em7 - Am - Em7 - E7(#9) - Am - AmM7 - Am7 - Am6 - Fadd9 - Gadd9 - G#dim7 - Am6
マイナーのクリシェを使いました。
これも非常に使えます。
メジャーのクリシェ
- Dmajor
- Em7 - D♭dim7 - D - D△7 - D6
これはクセが少ないので、フィルっぽくも使えそうです。
クリシェを上手く使えれば、アレンジの質が上がること間違いなしですので、頑張ってみましょう!