チョーキングなどのテクニックに比べて、一見、地味に思われがちな「ハンマリング」と「プリング」というテクニック。でも、実は上級者以上になっても、とても重要なテクニックなのです。
ハンマリング・プリングの基礎
ハンマリングの練習
別ウィンドウで開くまず、ハンマリングから説明します。上の図を見てください。「h.」がハンマリングの表記です。hammerのように指を使う訳です。5の時にピッキングをします。そして、6、7、8、9はそれぞれ、左手の中指、薬指、小指、小指でフレットを押弦します。ピッキングをするのは、5の時だけです。でも、音が持続されて、音階が変わってるのが分かりますか?
はじめは指に力をいれてしまいがちですが、ハンマリングのコツは指の力を抜くことです。また、フレットの真上から少しだけナット側を叩くと効果的に音を鳴らすことができます。以上のことを意識して、クリアにできるよう頑張って下さい。
プリングの練習
別ウィンドウで開くプリングはpull、英語では引っ張るという意味です。単純にハンマリングの逆バージョンですね。上の譜面を見てください。「p.」がプリングの表記です。ピッキングは矢印の所だけで、あとは押弦している指を離し、音を持続させます。少し弦に引っ掛けながら離すと音量を保つ事が出来ます。これも、クリアに出来るようにしましょう。
それぞれ、音源を用意したので聴いてみて下さい。ハンマリングもプリングも、普通にピッキングするのに比べて、柔らかい印象がしませんか?これは、普通にピッキングするのに比べて、音のアタック成分が少ないからです。この技術を使うと、ギターソロやバッキングをより素敵に聴かせる事が出来ます。
ソロプレイを「歌わせる」
中級、上級以上になると、ソロプレイを「歌わせる」ことが課題になってきます。その時に、ハンマリングとプリングはとても重要になります。ニュアンシーに色っぽくというイメージだと思います。
また、ニュアンスを出すためには、スライドやグリス、ベンドも重要です。コンピューターでの打ち込みが進化してる時代ですが、上記のような細かい部分を再現するのはプロの作曲家でも、かなり困難です。だからこそ、ギタリストの武器になるのです。
ハンマリング・プリングを使用した即興ソロプレイ
ハンマリング・プリングを多用する事を意識して、即興のソロプレイを収録してみました。音の質感が柔くなるのが、分かって頂ければと思います。ハンマリング・プリングを連続して使うなど、色々と工夫してみましょう!また、色んなプレイヤーのフレーズも研究してみましょう!
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