ギター上達のための方法は大雑把に分けると、独学、ギター教室、個別のギター講師(主に個人名で売っているギタリスト)に習うの3つがありますが、おそらく最も多くの方が選択する方法が独学だと思います。ここでの独学とは、自宅や音楽スタジオでの個人練習のほかに、教則本を使っての練習や耳コピなども含めます。
1. 基本はいい音源(目標)を聴き、ひたすらまねる
ギター上達のための最大の練習法は反復練習です。毎日暇があれば弾きつづけることで確実に上達していくはずです。ただし、なんの目標もなくただ教則本などに書かれていることを覚えているだけでは進歩していきません。その技術は使える(使いたい)技術ではない可能性があるからです。それどころか、機械的な練習に嫌気が差してギター自体も嫌いになってしまう可能性もあります。
楽しんで効果的な練習を続けていくためには、好きな音楽やギタープレイヤーにより近づこうとしながら練習をする必要があります。自分が弾きたいフレーズやソロをよく聴き、同じように弾くにはどのような練習が効果的なのかを考えていくことが大切です。教則本選びでは音源付きのものが良いですし、耳コピでは簡単に好きな場所から再生できるYoutubeなども有効利用できます。
ギターでできることはとてもたくさんあるため、まずは自分の目標をしっかりと決め、それに向かって努力することが上達のための近道といえるでしょう。 また後述しますが、ギター教室に習いに行くと大体好きなアーティストを聞かれ、講師はそれにより指導の方向性を考えていくことになります。ある程度体系化された、そういった場所でも取り入れられている練習法ということからも、好きなアーティストのコピーは効果的な練習法ということが伺えると思います。
2. 音楽の起源をたどる
音楽の起源をたどることで、自分の好きなアーティストに出会えるだけでなく、よりシンプルな形の完成形を見つけることができます。現代音楽は多様化、複雑化しすぎてしまってよくわからないし難しいという方にもおすすめです。
起源のたどり方はいろいろあると思いますが、例えばロックが好きならチャックベリー、ストーンズ、ジミヘン、ビートルズ、ボブデュラン、ツェッペリンなどでしょうか。それぞれロックンロール、フォークロック、ハードロックの原型を作っていった人たちですので、自分の好みの音楽の洗練された形に出会えるかもしれません。
他にはブルースならロバート・ジョンソン、ジャズならチャーリー・クリスチャンなどが有名です。
3. 自分の演奏を録音してみる
録音機を使い客観的に自分の演奏を聴くことで、リズムのもたりやピッキングの甘さなどの弱点が見えてきます。
自分のイメージと実際の演奏は意外とかけ離れていることが多く、はじめてのライブ音源などを聴くとあまりの下手さに愕然としてしまいます。
これは、客観的に自分の演奏を聴くことが難しいために起こるもので、そうした事態を未然に防ぐためにも練習の演奏を録音しましょう。なるべく手軽に録音と再生ができるものがおすすめです。
4. チューニングとメトロノーム
チューニングの甘さは初心者にありがちなもので、それだけで下手に聞こえるだけでなく耳を鍛える妨げにもなります。チューナーを使い、常に正確な音程で演奏ができるようにしましょう。
筆者の知り合いのギタリストで、ライブハウスのPA(音響を整える人)の仕事をしていた方がいるのですが、リハのときに音が狂っている初心者バンドの多さに嘆いていました。
実際の技術の向上ではないかもしれませんが、すぐに実践できる上達法ですのでぜひ心がけてみてください。
また、メトロノームに合わせた練習は、徐々にですが正確なリズム感が身につくためおすすめです。ある程度つっかえないで弾けるようになったらメトロノームを流しながら練習しましょう。
関連する記事
- ギターソロ初心者のための練習法と上達しない人の特徴
- ギターソロでよく使うポジションと対応フレーズ
- ギター教室選びや講師選びのポイント
- サンプル音源で学ぶ、ストロークのパターンとリズム
- 効率的な耳コピのやり方とコツ - ソロ・コードのパターン別
- 効果を発揮するための正しいエフェクターのつなぎ方
- チョーキング - 正しいフォームで痛みを抑えてミュートやビブラートも楽に!
- アルペジオ - 基本的な弾き方とピックの動かし方
- カッティング - 簡単なフレーズでコツを掴む
- 単音カッティング - ミュート方法と練習フレーズ紹介
- ビブラート - 人差し指のビブラートも簡単な練習法でコツを習得
- ハンマリング・プリング - 簡単な練習方法
- ブリッジミュート - オルタネイトも含めた基本的なやり方
- オルタネートピッキング - ミュートをかけて雑音を鳴らさないコツ