アンプのセッティングについては、こうすれば必ずこういう音になるという保証のあるものではありません。ギター本体やエフェクターとの相性、またプレーヤーのピッキングや環境、使用年数などによっても音色が変ってきます。
そのため、最終的な音色の決定は各々に任せるとして、一般的に行われているセッティングまでの過程を紹介するので参考程度にしてもらうといいと思います。
ここでは、ほとんどのライブハウスや音楽スタジオで見ることのできるアンプ、「マーシャル」と「ジャズコーラス(ジャズコ、JC)」を中心に説明していきます。
基本操作と音の作り方
- ジャックと電源の基礎知識
- イコライザーの基本セッティング
- ボリュームとゲインの調整方法
- 最終調整
1. ジャックと電源の基礎知識
まずは、電源を落とした状態でプラグインします。ジャックに「ハイ」と「ロー」がある場合、基本的にはハイを使い、電池を使ったアクティブプリアンプ内蔵ギターなどの場合はローに差し込みます。
次に電源を入れますが、真空管アンプで「スタンバイ」と「パワー」のスイッチがある場合、まずパワーを入れ真空管を暖めます。その後大体3分ほどたったところでスタンバイを入れ真空管に電気を開通させます。電源を落とすときは逆で、スタンバイ→パワーの順になります。意外と忘れてしまうので注意しましょう。
2. イコライザーの基本セッティング
ここから音作りに入っていきます。諸説ありますが認知度の面から一般的なフラットの位置である12時の位置にベース、ミドル、トレブルのイコライザーを合わせます。
その後音を出しながら調節していきますが、トランジスタの場合音が硬いためイコライザーを上げすぎると耳が痛くなるので上げすぎないようにする必要があります。また立ち居地によって聴こえ方が変ってくるので、正面から聞くようにしてください。スピーカーの上から聴いて調節していたため高音が出すぎていたなどはよくあるミスです。
他によくあるミスとして、音の抜けが悪くギターが聴こえづらいからといってボリュームやトレブルを上げすぎてしまうことがありますが、基本的にはベースを下げ、(楽器の)ベースの音域とかぶらないようにすることで解決することができます。
もうひとつプレゼンスというつまみがある場合もありますが、これは最終調整でいじるものなので無視しておきます。
3. ボリュームとゲインの調整方法
次にボリュームや歪み具合を決定していきます。ボリュームと歪みのつまみの表記として「ボリュームとゲイン」、「マスターボリュームとボリューム」、「マスターボリュームとプリアンプ」などがありますが、どれも「音量を調節するボリュームと歪み具合を調節するゲイン」の意味です。
ポイントは歪ませすぎないことで、自分が気持ちいいと思ったゲインの位置から若干下げて調節します。これで聴く側にはちょうど良くなります。
4. 最終調整
最後にイコライザーやボリューム等を最終調節し、必要があれば超高域のイコライザーであるプレゼンスをまわして音を決定します。