タブ譜とは、ギタリストやベーシストが五線譜が読めなくてもいいように、視覚的にわかりやすいよう書かれた譜面です。ここでは基本的な読み方やよく出てくる記号などについて説明していきます。
基本的な読み方
別ウィンドウで開くまず、縦に並んでいる6本の線がギターの弦を表し、上から1弦~6弦になっています。数字はフレットを表しています。上のサンプルで言うと、最初の5は6弦5フレットで、次の縦に並んだ5はコードの表記になります。
途中いくつか出てくる×印はブラッシング、最後のs.のマークはスライドの記号です。タブ譜に直接テクニックが記述してあるので、コピーの際などにはとても便利です。
このように、基本的にはタブ譜の数字を追っていけばそのまま演奏を再現できるように作られています。
タブ譜に出てくる記号
- cho.チョーキング
- 指で弦を持ち上げ音程を1音上げる。
チョーキングのやり方
- C.D.チョークダウン
- チョーキングした弦を元に戻す。
- H.Cハーフチョーキング
- 1/2音のチョーキング。
- Q.Cクウォーター
チョーキング - 1/4音のチョーキング。ブルース御用達。
- Uチョークアップ
- チョーキングした状態から音を出す。
- W.Cダブルチョーキング
- 2本の弦を同時にチョーキング。
- s.スライド
- 指定の弦間で指を滑らせ音をつなげる。
- g.グリッサンド
- やりかたはスライドと一緒だが音の指定がないため始まりもしくは終わりの音をふわっとさせるために使う。
- h.ハンマリング
- ピッキングはせず左手の指を振り下ろすことで音を出す。
ハンマリングのやり方
- p.プリング
- ピッキングはせず左手の指で弦をはじきながら離すことで音を出す。
プリングのやり方
- tr.トリル
- ハンマリングとプリングをすばやく交互に繰り返す。
- Mミュート
- 右手をブリッジに当てながらピッキングしサスティーンを押さえた音を出す。ブリッジミュートと同義。
ブリッジミュートのやり方
- phピッキング
ハーモニクス - ピッキングと同時に右手の親指側面で弦に触れることで、ハーモニクス音がでる。
- ダウンピッキング
- 下方向のピッキング。
- アップピッキング
- 上方向のピッキング。
- ブラッシング
- 左手を若干浮かしジャッという音程のない効果音を出す。
カッティングのやり方
- ビブラート
-
弦を上下にゆらす。
ビブラートのやり方
タブ譜は信用しすぎない
タブ譜を書いているのは誰だかご存知でしょうか。実際に演奏しているミュージシャンが当然書いているのかと思いきや、実はほとんどの場合書いていません。
実際に書いているのはアルバイトの方で、演奏を聴きながら採譜していきます。採譜のプロみたいな方もいるのかもしれませんが、要はほとんどの場合演奏家と採譜者が違うため、タブ譜は完ぺきではないということです。
これらは必然的に難易度の高い曲に多いことですが、簡単な曲でも自分の耳で音を探し、ポジショニングによる音色の変化や合理的な指板の動き方を考える癖をつけていくといいと思います。たまに完全に間違ってるタブ譜を見ますが、チェックとかないのかなと思ったりします。。